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(公財)石川県産業創出支援機構 経営支援部 新事業支援課

ファミーユ:高木 奈津美さん

  • センパイ起業家
  • 富山
相談する中から見えてきた
自分がやりたいこと、できること

ファミーユ

高木 奈津美さん

フリーペーパー制作会社での営業職を経て、妊娠を期に退社。
2017年7月、「ファミーユ」を立ち上げ、ママサークル運営を業務委託。
そのほか、ファミリー向けのイベント企画運営、女性を対象にしたサービスの企画・営業、WEBや印刷物のデザイン制作を行っている。

起業のきっかけ

長男を妊娠中つわりがひどく、妊娠後すぐに退職せざるを得ない状況になりました。出産までに10キロも痩せ、出産後は産後うつに。食事もできず、外出もできない状態が続いてすごくつらかったですね。そんな頃、出産した病院から、子どもの月齢が同じママが集まる「おしゃべり会」の案内ハガキが届いたんです。ほとんど外出しない日々の中、「友だちができるかもしれない」と思い切って参加。なんとなく気持ちも上向きになって、参加していたママとLINEのID交換をしました。それからはそのママたちと誘い合って「子育て支援センター」に通うように。ベビーマッサージやお誕生会、プール遊びなど、いろんなイベントがあって、どんどん楽しくなってきて。参加しているうちに自然に元気を取り戻しました。専業主婦を満喫しながら、「子どもが1歳頃になったら保育園に預けて働こうかな」と漠然と考えていましたね。

ところが、「待機児童ゼロ」のはずの富山県で思いもしなかった待機児童に。富山市中心部で求職中だとなかなか認められず、6 か月間落ち続けました。その間、子どもは病気がちで4 回も入院したりして、「このまま子どもを抱えて仕事できないのかな」と不安に包まれました。なんとか自分のペースで働けるいい働き方はないのかなと、考えていたところ、県の女性起業サポート事業「おしゃべり起業セミナー」を知り、参加してみました。ここでいろんな働き方があり、それを目指している人がたくさんいることが分かって、自分の中の視野や可能性が少しずつ広がっていきました。

ちょうどその頃、以前勤めていた会社から、ママサークルを運営してみないか、と声がかかりました。会社は女性向けのフリーペーパーを制作していて、ママたちが参加しやすいイベントを定期的に開催したいと考えていたんです。依頼は「週1回のママ向けイベント開催の運営・子ども連れでの仕事もOK」という願ってもない内容。自分もいろいろイベントに参加していたので、気軽な気持ちでお引き受けしました。それからは、ママサークルを作り、イベントの内容の企画から実施までを請け負うようになりました。活動の様子や告知はフリーペーパーのサイトや誌面に掲載し、フェイスブックでの集客も行っています。当初は参加者が10組に満たないこともありましたが、徐々に増えていき、数10組に達することも。サークルの会員数は増えていき、ママたちが楽しみにしてくれるサークルに成長しました。規模が大きくなってきたこともあり、個人で請け負っていたお仕事を、2017年7月に「ファミーユ」を立ち上げ、業務委託という形でお引き受けすることになりました。

やりがいやサポートは?

子育てママたちにすごく喜んでもらえているのを実感できること。「楽しかった」「ありがとう」の声を聞くと、役に立っているんだな、生きててよかった、と思えますね。また、こうしたママたちの拡散力がすごいんです。楽しかったとSNSや口コミで言ってくれて、どんどん友だちを連れてきてくれる。感謝すると同時に、そのパワーには毎回圧倒されますね。

自分がまさに子育てママだからわかるのですが、子どもの月齢が上がるにしたがって、やりたいこと、できることが広がってきます。3か月だとベビーマッサージ、歩き出したらエクササイズや外遊びというふうに。だから、自分が参加して楽しいと思ったイベントの講師には積極的に声をかけて、内容の幅を広げるようにしています。

ママたちが集まる事業への企業の関心も高いですね。この活動が社会に必要だということを認めていただき、多くの企業や起業家の方が活動スペースの提供やWEBのサポートなど支援してくださっています。こうした方々との意見・情報交換は夜の会合になりがちなんですが、子育てや家事は夫がバックアップしてくれています。いろんな人たちの協力を得て、今の自分の活動ができているんだなとありがたく思いますね。

これからやっていきたいこと

「ファミーユ」とはフランス語で“家族”のこと。今は、ママ向け中心の活動ですが、ゆくゆくは若い人やおじいちゃんおばあちゃん世代にも広げていきたいんです。イベントにおじいちゃんおばあちゃんが孫を連れて参加したっていい。子どもを中心に、いろんな世代がつながれるといいですよね。みんなで子どもを温かく見守りながら自分たちも楽しむ。そんな、地域ぐるみで子育てに関わる事業をやっていけたらいいなと思っています。

 

起業する女性へのメッセージ

これまでいろんな仕事をしてきましたが、いつももの足りなさを感じていました。何をしてもすぐに飽きてしまう。「どうしてだろう?」「自分のやりたいことをやってないから?」と自問自答しながらも、“やりたいこと”が見つけられないままでした。特技はないし、強みもない。でも何か仕事はしたい。県の「よろず支援拠点」などに相談しながら探していた中、自分から「やってみよう」と思えたのが、ママサークルでした。サークルを運営しながらも迷いや不安があり、知人に勧められて県の「起業塾」にも通いました。半年間、実績のある起業家の講師の方から、事業計画の作り方や経理、税務など企業運営のノウハウをみっちり教えていただき、とても得るものが大きかったと思います。通い切ったことが自分の自信にもつながっています。

こうした経験の中から私は「常に相談することが大切」と思うようになりました。さまざまな経営者に相談し、それぞれ独自の考え方があって惑わされたこともありましたが、それを全部聞いて、整理して、納得できたことを自分に合う形で実現してきました。人と出会い、その考え方や方法を吸収することからも成長はできます。もし自分の中に“やりたいこと”が見つからなければ、尊敬できる人や見習いたい人を探し、そのアドバイスの中から見つけていってもいいのでは、と思います。

高木さんのある1日の過ごし方

6:00
起床
7:00
朝食
8:30
保育園へ送迎
9:00
企業と打ち合わせ、パソコン作業、イベント実施など(~17時00分)
17:30
保育園へお迎え
18:00
夕食のしたく
18:30
夕食、子どもと遊ぶ
19:30
お風呂
21:00
就寝
ファミーユ https://www.famillexxx.com